【1. 髭は伸びて、日本の男性は剃る】

髭は寝ていても伸びるし、風邪をひいても伸びます。

朝、出勤前に髭を剃るのは社会人としての身だしなみの一つであって、
特に、もう少しだけ眠っていたい朝には
「男ってめんどくさい」と心の中でつぶやく男性もあることでしょう。

車通勤の車内での時間を毎朝のシェイビングに充てている人もいますし、電車の中で剃り残しを懸命に引き抜いている人も見かけます。
日本の朝の、微笑ましく、そして、元気や勇気も与えてくれる情景の一つですね。

日本では清潔感を売りにしたかみそりのテレビCMが長く放映されていますし、「無精髭」という言葉も定着しているように、
一般的には髭を剃っていることが社会人としてのマナーとみなされています。

 

 

【2. 髭の持つ意味は、各国さまざまです】

日本人が髭に抱く様々なイメージとはまた異なり、男性の髭が持つ意味は、世界各国で、実に大きく違っています。

外国の読み物には「豊かな髭をたくわえている人物」という人物描写が多く登場し、
こういった表現に使われる「髭」の意味は、多くの場合に好意的で、その人物への敬意が払われていることもあります。

威厳や地位を示すための髭や、また、男性であれば髭を生やしていることが一人前と解釈される国もあります。
男性であることの意味を髭に重ねる国に駐在している日本人は、日本では生やさない人も髭を生やして暮らします。
そうすることで、その国のルールに従って生活をしていることを示すのです。

このように、髭は各国の文化や歴史、信仰と深く関わっている場合が多いので、
真剣に学ぶ価値がある存在であり、誤った知識を持ち続けることのないようにしたいものです。

 

 

【3. 休日の男性の髭はセクシーなのか】

さて、国内に話を戻しましょう。

俳優やタレントが、男性的なセクシーさやワイルドさを強調するために髭を生やしたり、ある一定の形に髭をとどめておくことがあります。

髭にこういったセクシュアルな意味を求める傾向は日本だけでなく、
商業的に広く知られるところでは、ハリウッドで活躍する世界各国のスターにも共通しています。

スペインは、「情熱の国」という形容がなされますが、男性の髭はおしなべて色濃く、
密度も高いため、髭を剃った後も青々としているというよりは黒々としていて、確かにセクシーさの象徴のように映ります。

また、髭には自由さと言う意味が込められることもあります。
組織に縛られない人物の役柄を示したり、芸術家肌であって一般社会の枠の外で生きる人物を表現するときにも、髭が小道具的に使われたりしますね。

そしてもう一つ、髭が醸し出すイメージには、リラックス感というものもあります。

普段は身なりをピシッと整えている男性に、休日スーパーで偶然に会ったら、
髭を剃っていず、服のセンスもいまひとつ。
それなのに、どういうわけだかかえって親しみやすさを感じたという声も、ちらほら聞くものです。

男性の休日の髭に対して、リラックス感を抱くのか、セクシーさを感じるのかはまた議論の分かれるところでしょう。
髭の持ち主によるって?
確かに、そうとも言えますね。

髭にこめられた意味や抱くイメージは、実にさまざまあり、おもしろいですね。(参照:髭 意味

 

 

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